「Rhymoe®といえば、GO BANANAS!」といっても過言ではないほど、インパクトのある衝撃動画。
お母さんがお子さんを抱っこしてユラユラ揺れている親子英語とは一線を画しています。
ワタクシ渡邊も、初めてこの動画を見たときはかなりの衝撃を受けました。「えーー!こんなバナナある???」と。私が知っていたGo Bananaとは全然違う。画面が揺れるほどの衝撃!
でも子どもたちは大喜び。2歳、8歳、9歳の息子たちが、エンドレスリピートで踊り狂っていました。そんな我が子の姿をみて「こんなにも楽しそうに英語の音楽にのっているのは初めてかも!?」と、また別の衝撃を受けたのです。
それから様々なご縁が繋がり、Rhymoe®の世界にどっぷりはまることになりました。
そして、このインパクトがすごすぎる動画の裏には、「えぇ?そんなことまで??」と思うほどの、緻密な思考と親子への愛が詰まっていることを知りました。
この愛を、もう少し先の英語力までつなげてあげられないだろうか?
そんな想いから、Rhymoe® Phonicsは誕生しています。
これから私たちRhymoe® Phonics Projectは、生徒さんや保護者さんに英語を学ぶことの楽しさと“あと伸びする本物の英語力”を育てる時間を届けます。英語講師のみなさんには、その“楽しさ”と”英語力”を伝えていくために必要な知識と技術を徹底的にお伝えしていきます。
0~8歳という言葉と心の土台が作られる最も豊かな時間に、講師、お母さん、お父さん、周りの大人たちみんなで、子どもたちの学びを支えていきましょう!
Rhymoe® Phonics Creative Director
渡邊いくみ
フォニックスとは何か
昨今フォニックスという言葉が広がり、その教授法も認知されるようになってきました。
一方で、フォニックスとは何かという理解が、間違ったまま伝えられている場面にも多々遭遇します。
フォニックスとは、日常的に話している“英語”という言葉を、文字にしたらどうなるのか、その規則性、または規則性を学ぶことのことです。簡単にいうと、話し言葉である英語の読み書きを学ぶことをフォニックスと言います。
大事なのは、“日常的に話している”という部分です。
私たち日本人が、生まれた時から周囲の大人たちが話す日本語を聞いて、日本語のリズムや音、語彙、文法などを無意識レベルでたくさん吸収し、少しずつ話せるようになり、自己表現できるようになり、意思疎通出来るようになり……、5歳くらいから文字にも興味を持ち始め、6歳~7歳でひらがなから学んでいくように、フォニックスも話し言葉としての英語の土台があったうえで、読み書きが出来るようになる年齢に、音と文字をつなぐルールとして学んでいくものなのです。
フォニックス=文字の音、フォニックス=発音指導、フォニックスを学ぶと発音がよくなる、と解釈されていることも多々あるようですが、それは誤りです。フォニックスは発音を学ぶための指導法ではありません。
上記図のように、たくさんのインプットがあった上で、話し言葉を文字に繋げていく指導がフォニックスなのです。
日本におけるフォニックス指導が抱える課題
話し言葉の土台がないままに始まるフォニックス指導
話し言葉としての理解がないままに、ただ単語を丸暗記させられたり、英文を機械的に覚えさせられてきたのが私たち大人世代。我々日本人の平均的な英語力はどうでしょうか?
今、フォニックスが英語の読み書きを助けるということで、幼児期から導入している英語教室が増えていますが、話し言葉としての土台がない状態でフォニックスを導入しても、結果的にはただ単語を丸暗記させられていた時代の英語教育と大差ない結果を生むのではないかと、私は危惧しています。
この図からもわかるように、本来多くの文章、単語、音節、音素などの土台があったうえで、それを文字に繋げていく指導がフォニックスなのに、土台がない状態で指導をしても本当の意味でことばの理解に繋げていくことは難しいのではないでしょうか。
母語の干渉を理解する必要性
また、言葉にはその言葉が持つ特有のリズムがあり、その母語がもつ影響についてもフォニックス指導では深く理解する必要があります。
「わたーしの、なまーえは、いくーみです」と英語のようなリズム・イントネーションで日本語を話したら違和感がありますよね。
それと同じように、日本語のリズム・イントネーションで英語を話したら大きな違和感が生じます。
このように書いてしまえばとてもシンプルなことなのですが、このリズムの影響を本当の意味で理解していないために、日本語のリズムで作られた英語の教材が日本にはたくさんあるのです。
一方で、海外で作られた教材は、英語ネイティブスピーカーのために作られている教材なので、“日本語の影響”が考慮されていません。
海外の教材を日本人のリズム感と発音で指導してしまうと、これもまた母語の干渉により本当の英語のリズムや発音とはほど遠いものになってしまいます。
英語を理解するためには、まずは日本語を理解する必要があるのです。
Rhymoe® Phonicsは、この母語の干渉を出来るだけ受けない形で教材や音源を用意し、母語の干渉があることを理解した上での指導法を英語講師にトレーニングしています。
Rhymoe®プログラムとは
Rhymoe® プログラムは、0~4歳の親子を対象としたRhymoe®レッスンと、英語の音やリズムを文字に繋げるRhymoe® Phonicsの2つのメソッドで構成されています。
そして、0~4歳の時期をリズム期、5~8歳の時期を音文字期と名付けました。
リズム期は、本物の英語のリズムで作られた音楽にのって体を動かしたり、手遊びをしたり、絵本を読んだりして、話し言葉としての英語をたくさんインプットします。
音文字期は5歳くらいまでにインプットした英語のリズムや音を、文字に繋げていきます。ただ文字に繋げるのではなく、その過程でも本物の英語のリズムや発音を軸に教えていきます。
学校でローマ字を学ぶ3年生になる前に、英語のリズムと音、そして読み書きのルールの導入をすることが大切だからです。
9歳以降は、本人が好きな分野を伸ばしていけばよいと考えています。
子どもたちが心から「英語を話せるようになりたい!学びたい!」と思った時に、英語らしいリズム感、発音が自然と出てくるような身体モードを幼児期に育てるのがRhymoe®プログラムです。
みなさんが今読んでいるこのページは、Rhymoe®プログラムの中の、Rhymoe® Phonicsについて紹介しています。
Rhymoe®レッスンについては、下記のサイトをご覧ください。
Rhymoe® Phonicsの特徴と理念
Rhymoe® Phonicsは従来のフォニックスメソッドが抱えていた課題を、どう乗り越えていくかを深く研究し、現場の講師たちの声を反映させて構成しています。
(1)英語のリズム身体モードをつくる
Rhymoe® Phonicsでは英語のリズムから学び始めます。手遊びやナーサリーライムを親子やクラスメイトと一緒に楽しむことで、英語リズムの身体モードが作られます。このリズム感は自然な発話や英語の読み書きの力にもつながっていきます。
(2)母語干渉を出来るだけ避けた発音を学ぶ
なぜ日本人はカタカナ発音になってしまうのか、どうしたらカタカナ発音を英語らしい発音に修正できるのか。Rhymoe® Phonicsのトレーニングの中でしっかり理解し講師自身が体感することで、よりわかりやすく忘れにくい指導が出来るようになります。
(3)英語のリズムを意識した音韻認識
絵本や手遊び、ナーサリーライムなどを通して、英語のリズムや語彙力を育てます。丸暗記とは違い“楽しい”という感情が伴うので、体の芯に刻み込まれます。
(4)子どもの発達を踏まえたサポート
Rhymoe® Phonicsでは親子関係を大切に考えています。講師が一方的に子どもに教えるのではなく、家庭でも親子で楽しむことで“あと伸びする英語力”の土台は育まれます。家庭での取り組みがしやすいようなサポート方法についても工夫しています。
講師だけでなく保護者との密な連携によって、子どもたちの「英語リズムを感じるからだ」「英語の音を聞き発音する力」「英語の読み書きの基礎力」を育てていきます。
Rhymoe® Phonics レッスンの内容
Rhymoe® Phonicsでは、45個の音素(母音と子音)を学びます。45個の音素は15個のUnitにわけられ、各Unitごとに1つのRhythm(Hand ClappingまたはNursery Rhyme)と3つの音素を学びます。
1回のレッスン内で、約20分程度で1つの音素を学ぶのが基本のスタイルです。
約20分間の流れを紹介します。(20分間の中に(8)Picture Bookは含みません。)
(1)Rhythm
手遊びやナーサリーライムで、英語のリズムを楽しみ、音や単語をインプットします。
(2)Introduction
手遊びやナーサリーライムの中から、その日に学ぶ音素を紹介します。
(3)Sounds
音素の練習をします。口の形や息の吐き方、体の使い方など、母語の干渉を避ける工夫をしています。
(4)Formation
文字の形を学びます。
(5)Phonemic Awareness
単語がどういう音素で作られているかを確認します。
(6)Words
文字をただ読んだり書いたりするだけではなく、イラストを使って意味の確認をします。
(7)Chants
その日に学んだ音素をたくさん使った、リズミカルなチャンツを言うことで、自然な英文のリズムやイントネーション、発音(弱化や連結など)をインプット&アウトプットします。
(8)Picture Book
その日に学んだ音素が出てくる絵本を読むことで、音素単体だけでなく、自然な文章や単語の意味の理解に繋げます。
約20分間のフォニックス指導の中に、文章から音素へ(リズム導入)、音素から文章へ(音文字導入)の要素が含まれます。
これを繰り返すことで、機械的に文字を読むだけでなく、リズムを伴った英語の音読・発話力へとつながっていきます。
オリジナルワークブック
ワークブックでは、手遊び、音の認識、文字の形、単語、チャンツなど、Rhymoe® Phonicsの流れを順番に学べるように構成されています。
また保護者の方がご家庭で英語のある環境を作りやすいように、「Great Achievement」Card(出来たよカード)を掲載しています。親子で一緒に達成感を得られるよう工夫しています。
Rhymoe® Phonicsで学ぶ文字と音 一覧
Rhymoe® Phonicsを取り入れたレッスンフロー例
他の教材と組み合わせて行う場合
Rhymoe® ワークショップの内容と講師の方がすでに使っている教材を組み合わせてレッスンを行うことが出来ます。黄色マーカー部分がRhymoe® Phonicsに該当します。
例)45分園児対象レッスン
- Hello Song(外部教材)
- Warm-up(Rhymoe® WS)
- Stand up, Sit down(Rhymoe® WS)
- Speech Time(外部教材)
- Phonics(1つの音素10分程度 Rhymoe® Phonics)
- Book Time (Rhymoe® Phonics)
- Game Time(外部教材)
- Goodbye Song(外部教材)
※1回のレッスンで2つの音素を学ぶ場合は、5が15~20分程度になります
全フローをRhymoe®メソッドで行う場合
全フローをRhymoe®メソッドで行う場合は、
- Rhymoe® Lite トレーニング修了(オプションUnit8修了含む)
- Rhymoe® 認定インストラクターの資格
が必要です。
例)60分園児&1年生対象レッスン
- Hello Song(Rhymoe® Lite トレーニング Bongo)
- Warm-up(Rhymoe® WS)
- Stand up, Sit down(Rhymoe® WS)
- Egg Shakers (Rhymoe® Lite トレーニング)
- Phonics(1つの音素10分程度 Rhymoe® Phonics)
- Book Time (Rhymoe® Phonics)
- Activity(Rhymoe® インストラクタートレーニング)
- Action Song(Rhymoe® Lite トレーニング)
- Goodbye Song(Rhymoe® インストラクタートレーニング Bongo)
Rhymoe®メソッド実施教室例
埼玉県川口市 HIMAWARI-英語と育児の親子教室- キッズ英語レッスンの概要ページにて、レッスンのフローを詳細にご覧いただけます。
Rhymoe® Phonicsを学べる教室をお探しの方へ
2021年2月に講師向けトレーニングがスタートしました。2021年4月よりRhymoe® Phonicsでフォニックスを学べる英語教室が全国に誕生します。
教室一覧は2021年3月公開予定です。
Rhymoe® Phonicsを使って指導したい英語講師の方へ
Rhymoe® Phonics Trainingを修了することで、ご自身の教室でRhymoe® Phonics指導が出来るようになります。